忍者ブログ
エデンの鍵に関する情報を置いていくブログ。 時に短編小説もあるかも?
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
染井六郎
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
[24] [23] [22] [21] [20] [19] [18] [17] [16] [14] [13
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 プルウィアが小銭を手渡した瞬間、ユンファはその手を握りしめて番頭台から飛び降りていた。男性側の脱衣所で悲鳴が上がる。それに構わず、ユンファは躊躇いなくプルウィアの上着を引っぺがしていた。
 汚い。
 とにかく汚い。
 今日は何をしてきたのか知らないが、木くずやら白い粉やらが、大量に服だけでなく髪にまで積もっている。
「ちょ、待った、ユンファ姐さん!?」
「汚い汚い汚い汚い汚い汚い!そんな格好でうちの銭湯を汚すんじゃない!」
 異能ではないはずなのに、お得意の衣装剥ぎの技が光り、プルウィアはあっという間に下着一枚にされてしまう。痩せた身体になど見向きもせず、ユンファは黙々と玄関先でぱたぱたと衣服をはたいていた。
「こういうのって、セクハラじゃないのー?」
 文句をいうプルウィアにユンファは座った目できっぱり告げる。
「あんた、セクハラされるような価値のある身体してるのかい?」
 恐らくは、彼女の脳裏に浮かんだのは、筋骨流々とした獣人の素晴らしい尻尾のみ。それ以外に価値は見出さない。
「風呂、入る…。」
 結局、プルウィアはそれ以上何も言えなかった。

 ゴミや埃は、払い落としてから入りましょう。

拍手

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Copyright (C) 2009 Silence or Noisy, All right Resieved.
*Powered by ニンジャブログ *Designed by 小雷飛
忍者ブログ / [PR]