エデンの鍵に関する情報を置いていくブログ。
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ファンクの家で飲んでいた。
食べる量に関してはお互いいい勝負だが、酒に関しては、ユンファはざると言うよりわくなので、全く酔わないのに、ファンクはある程度飲むと酔い潰れてしまう。自分より重い体を支えながら、寝室のベッドに投げ込んで、ふと、ユンファはファンクのふさふさの尻尾を撫でる。その付け根がどうなっているか知りたいと思ったのは、純粋な好奇心からだった。
けれど、脱がしていくうちに、なんとなく、上半身も脱がしたくなり、銭湯で鍛えた脱がしスキルを駆使して、どうにか裸にする。力の抜けた自分よりも大きな体を剥くのは少し手間取ったが、それでもやり遂げてユンファは満足のため息をついた。もさもさとした毛は背中にも生えていて、ユンファはそれをゆっくりと撫でる。寒いのか、ファンクは身を縮こまらせた。犬のそれに似た耳に触れたくなって、見を乗り出したところで、ぱちりとファンクの目が開いて、ユンファの目としっかりと見合った。
全裸のファンクに覆いかぶさる形のユンファ。
「う、ええええええええええ!?」
「どうかしたかい?」
きょとんとしたユンファに、ファンクは押しのけようとユンファの腕を掴んだ。ユンファの体を支える手が滑って、全裸のファンクの上に倒れこむ。
「どど、どうかしたのじゃ、ないだろう!なんなんだ、これは!」
言われて、ユンファはファンクの胸に手をついて少しだけ体を離して、小首を傾げた。
「なにって……そうか!そうだね!そういうことか!」
「脱がしてから気付くなぁ!!!!!!!」
盛大なツッコミを入れたファンクの男性器を、ユンファは無造作に掴む。
「むぎゃ!」
「これ、どうすれば、いいんだい?」
「やあああめええろおおお!!!!分からないのに掴むな!」
本気で押しのけられて、ユンファはベッドの下にぽとんと落ちた。全裸のまま、ファンクはユンファを小脇に抱え、大股で扉の方に向かっていって、そのまま投げ捨てた。
「俺は、お前をそういう対象に見ないからな!」
通りに投げ捨てられて、ユンファはしばらく、呆然と座り込んでいた。
「何が、悪かったんだと思う?」
天井から落ちる雫を受けながら、早朝の一番風呂で話を聞いたレノリアは、どう反応していいのか分からなかった。これが恋愛相談なのか、そうでないのか、最早分からない。
けれどしゅんとしたユンファの様子はいつもと違って、レノリアは戸惑う。
「嫌われた、かな?もう、尻尾に触らせて、くれないのかな?」
ぽたりと湯の中に雫が垂れた。続いてぼたぼたと目からこぼれ落ちていくユンファの涙に、レノリアは焦った。
「ユンファ、急にだったから、ファンクも驚いたと思うの。それに、その……アプローチもよくなかったかも。」
言ってから慰めになっていないと、落ち込むレノリア。どうしてこういうとき、自分は上手な言葉が出てこないんだろうと、悔しくなる。
「そうか……。」
ぼろぼろとこぼれる涙は、どこか潔かった。鼻水を啜りあげて、ユンファは手の甲で涙を拭う。
「ごめんね、変なこと、聞いて。」
でも、聞いてくれて嬉しかった。
唐突に腕を伸ばして、湯の中で裸でぎゅっと抱きしめられて、レノリアは驚く。濡れた褐色の肌は滑らかで意外に柔らかい。
「レノリアは、やっぱり、私の一番の友達だよ。」
「えぇ、そうね。」
子どもを宥めるように、ユンファの濡れた髪を、レノリアは撫でた。
鍵を開けて家に戻るや否や、兄が駆け寄ってきた。うっとうしく変化をじろじろと見つめてくる兄に、レノリアは「ただいま。」と素っ気なく言う。
兄、ヴァンは口うるさく言ってくる。
「マフィアなんて、危険な仕事、どうして……。」
言いかけて、ヴァンはじっとレノリアの顔を見た。
「何か、あったか?」
「何も、ないわよ!」
思わず、早口で強く答えてしまって、レノリアは口を閉じる。抱きしめた感触が、まだ残っている。
暖かいがっしりとした、それでいて女性に間違いない体。
「何も、ないわよ?」
強調するようにもう一度言うと、手を掴まれた。
「絶対に何かあった。ちょっと、こっちに来るんだ。話をしよう。」
「何もない!放して。」
素っ気なく言って、レノリアは自分の部屋に足早に向かう。その頬が紅潮していたかどうかは、薄暗い廊下では分からなかった。
食べる量に関してはお互いいい勝負だが、酒に関しては、ユンファはざると言うよりわくなので、全く酔わないのに、ファンクはある程度飲むと酔い潰れてしまう。自分より重い体を支えながら、寝室のベッドに投げ込んで、ふと、ユンファはファンクのふさふさの尻尾を撫でる。その付け根がどうなっているか知りたいと思ったのは、純粋な好奇心からだった。
けれど、脱がしていくうちに、なんとなく、上半身も脱がしたくなり、銭湯で鍛えた脱がしスキルを駆使して、どうにか裸にする。力の抜けた自分よりも大きな体を剥くのは少し手間取ったが、それでもやり遂げてユンファは満足のため息をついた。もさもさとした毛は背中にも生えていて、ユンファはそれをゆっくりと撫でる。寒いのか、ファンクは身を縮こまらせた。犬のそれに似た耳に触れたくなって、見を乗り出したところで、ぱちりとファンクの目が開いて、ユンファの目としっかりと見合った。
全裸のファンクに覆いかぶさる形のユンファ。
「う、ええええええええええ!?」
「どうかしたかい?」
きょとんとしたユンファに、ファンクは押しのけようとユンファの腕を掴んだ。ユンファの体を支える手が滑って、全裸のファンクの上に倒れこむ。
「どど、どうかしたのじゃ、ないだろう!なんなんだ、これは!」
言われて、ユンファはファンクの胸に手をついて少しだけ体を離して、小首を傾げた。
「なにって……そうか!そうだね!そういうことか!」
「脱がしてから気付くなぁ!!!!!!!」
盛大なツッコミを入れたファンクの男性器を、ユンファは無造作に掴む。
「むぎゃ!」
「これ、どうすれば、いいんだい?」
「やあああめええろおおお!!!!分からないのに掴むな!」
本気で押しのけられて、ユンファはベッドの下にぽとんと落ちた。全裸のまま、ファンクはユンファを小脇に抱え、大股で扉の方に向かっていって、そのまま投げ捨てた。
「俺は、お前をそういう対象に見ないからな!」
通りに投げ捨てられて、ユンファはしばらく、呆然と座り込んでいた。
「何が、悪かったんだと思う?」
天井から落ちる雫を受けながら、早朝の一番風呂で話を聞いたレノリアは、どう反応していいのか分からなかった。これが恋愛相談なのか、そうでないのか、最早分からない。
けれどしゅんとしたユンファの様子はいつもと違って、レノリアは戸惑う。
「嫌われた、かな?もう、尻尾に触らせて、くれないのかな?」
ぽたりと湯の中に雫が垂れた。続いてぼたぼたと目からこぼれ落ちていくユンファの涙に、レノリアは焦った。
「ユンファ、急にだったから、ファンクも驚いたと思うの。それに、その……アプローチもよくなかったかも。」
言ってから慰めになっていないと、落ち込むレノリア。どうしてこういうとき、自分は上手な言葉が出てこないんだろうと、悔しくなる。
「そうか……。」
ぼろぼろとこぼれる涙は、どこか潔かった。鼻水を啜りあげて、ユンファは手の甲で涙を拭う。
「ごめんね、変なこと、聞いて。」
でも、聞いてくれて嬉しかった。
唐突に腕を伸ばして、湯の中で裸でぎゅっと抱きしめられて、レノリアは驚く。濡れた褐色の肌は滑らかで意外に柔らかい。
「レノリアは、やっぱり、私の一番の友達だよ。」
「えぇ、そうね。」
子どもを宥めるように、ユンファの濡れた髪を、レノリアは撫でた。
鍵を開けて家に戻るや否や、兄が駆け寄ってきた。うっとうしく変化をじろじろと見つめてくる兄に、レノリアは「ただいま。」と素っ気なく言う。
兄、ヴァンは口うるさく言ってくる。
「マフィアなんて、危険な仕事、どうして……。」
言いかけて、ヴァンはじっとレノリアの顔を見た。
「何か、あったか?」
「何も、ないわよ!」
思わず、早口で強く答えてしまって、レノリアは口を閉じる。抱きしめた感触が、まだ残っている。
暖かいがっしりとした、それでいて女性に間違いない体。
「何も、ないわよ?」
強調するようにもう一度言うと、手を掴まれた。
「絶対に何かあった。ちょっと、こっちに来るんだ。話をしよう。」
「何もない!放して。」
素っ気なく言って、レノリアは自分の部屋に足早に向かう。その頬が紅潮していたかどうかは、薄暗い廊下では分からなかった。
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